キケンな生徒指導
火花を散らす夏休み
全く…冗談じゃない!

夏休みなのに、何が悲しくて毎日学校に行かなければいけないのか。

親には、

「普通科でも、希望者には大学進学対策をやってるから」

嘘をついて、学校に向かわなければいけない。

それにしても、外は本当に暑すぎる…。

制服がまたふざけていて、夏服なのにベスト着用という義務がある。

外がこんなに暑くて、学校は異常に寒いのだから、体調が悪くなるのも無理はない。

相談室の前まで来ると、大きなため息をついてドアをノックした。

「よく来たな。いい子だ」

先生は、そう言って私の頭を撫でたが、反射的にその手を振り払った。
< 28 / 99 >

この作品をシェア

pagetop