キケンな生徒指導
キャッチボール
今日もまた、うんざりしながら学校へ向かう。

ドアをノックしてからの流れ…先生が半解凍のスポーツドリンクとブランケットを渡してくれるところまでは、全く同じだ。

それが、どういうわけだろう。

「なぁ。今日は気分を変えてキャッチボールしないか?」

またしても意味不明なことを言われ、ポカンとしてしまい、

「それは、言葉のキャッチボールってこと?」

「あぁ…そうだな、それも含めてがいいよな。でも、誘ったのは、外でキャッチボールしようって意味だよ」

「えー…やだな」

「何でだよ?」

「やったことないし、そもそも球技って嫌いなの」

昔、ピアノの発表会前日に体育で突き指したことが、私を球技嫌い…更に言うと体育嫌いにしてしまったわけである。
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