陽生先生のキケンな恋愛指導


 なのに現実は、彼氏ができてもすぐにフラれるし、しかもダメ男ばっかりだし……。

 私、このまま誰とも恋できないのかな……。


* * *


 翌日。ネガティブモードで学校に行った。


「おはよー……」

「おっす」

「仁胡ちゃんおはよー!」


 この二人は高校に入ってから仲良くなった、三奈(みな)(しおり)


「どした仁胡?元気ないな。
ガチャ引いてもらおうと思ってたのに」


 朝からスマホゲームに夢中なのが三奈。
 画面の中にいる推しに夢中。


「仁胡ちゃん、昨日の新曲聞いてよ〜!すっごくいいんだ〜!」


 ふわふわマイペースの栞は女性アイドルが大好き。二人とも推しを愛でることを生き甲斐にしてる。


「実は別れました……」
「えっもう!?」
「早くない!?」


 かくかくしかじか、昨日のことを二人に話す。


「うわ、それは別れてよかったわ……」
「最低だよ〜!!仁胡ちゃんが無事でよかった」
「うう、ありがとう……」


 やっぱり持つべきものは友ですね……。


「それにしても、なかなか叶わないね。トリプルデート」
「次こそ仁胡ちゃんも一緒にって思ってたんだけどなぁ」


 ……そうなんです。

 三奈も栞も彼氏持ちなんです……。


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