【完結】婚約破棄されて嫁いだ先の旦那様は、結婚翌日に私が妻だと気づいたようです
「はい、あまりお見掛けしないお人といいますか、その、えっと、変わってる方……?」
「エリーヌ、それフォローになってないから」

 エリーヌはそーっとロザリアに近づくと、ひそひそと内緒話をしている。
 二人はアンリは変人か、変人でないかについて討論をしていた。

「だから、変人についてそこまで食いつかなくていいから!!」

 ──結果、アンリは変人であるかどうか、についてディルヴァールをはじめ、屋敷の者全てに問いかけてみた。
 しかし、やはり予想通り「変人でない」と否定をはっきりする声は出てこなかった。

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