緋色の徴(しるし) リリカとサリエル(魔法の恋の行方シリーズ11)
「サリエルってさ・・
魔界でも、緋色の翼は有名だよね」
アレクサンドラが言うと
「ええ、もちろん、アタシども
魔女には、雲の上のお方ですから」
リリカがすぐに答え、そのまま話を続けた。
「今日は、グルシア殿にも聞いていただきたい、重要なお話があってきました」
リリカは背筋を伸ばし、口をへの字に曲げている。
何かの決意なのか。
「天使会議の議題に上げていただきたい、案件があります。
長老様に、取り次ぎの手配をお願いしたいのです」
グルシアはいぶかしげに
目を細めて、リリカを見た。
「その理由(わけ)とは?」
「魔女が、ニンゲン界で
自由に行動する権利を、天界でお認めいただきたいのです」
「つまり、徴(しるし)や封印を撤廃しろというのか」
「はい、ニンゲン界での状況が、大きく変わっていますから」
リリカは息を吸い込んだ。
「魔女になりたがる子が、減少しています。
それは、サキュバスのほうが、
ニンゲン界では人気がすごくあって、関心のある子はみんな、そっちに流れているのです。」
グルシアがうなずいた。
「確かに、サキュバスの動きのほうが、よく聞くな」
魔界でも、緋色の翼は有名だよね」
アレクサンドラが言うと
「ええ、もちろん、アタシども
魔女には、雲の上のお方ですから」
リリカがすぐに答え、そのまま話を続けた。
「今日は、グルシア殿にも聞いていただきたい、重要なお話があってきました」
リリカは背筋を伸ばし、口をへの字に曲げている。
何かの決意なのか。
「天使会議の議題に上げていただきたい、案件があります。
長老様に、取り次ぎの手配をお願いしたいのです」
グルシアはいぶかしげに
目を細めて、リリカを見た。
「その理由(わけ)とは?」
「魔女が、ニンゲン界で
自由に行動する権利を、天界でお認めいただきたいのです」
「つまり、徴(しるし)や封印を撤廃しろというのか」
「はい、ニンゲン界での状況が、大きく変わっていますから」
リリカは息を吸い込んだ。
「魔女になりたがる子が、減少しています。
それは、サキュバスのほうが、
ニンゲン界では人気がすごくあって、関心のある子はみんな、そっちに流れているのです。」
グルシアがうなずいた。
「確かに、サキュバスの動きのほうが、よく聞くな」