【コンテスト参加作品】私が愛した人は、殺人犯でした。


 そこから探偵の調査が始まったものの、調査には時間がかかると言われていた。
 そんな中でも、文哉に対する嫌がらせは今も続いていた。脅迫文だけではなく、ついには郵便受けに動物の死骸を入れられたりもした。
 やっぱりこれは、文哉に対する復讐なんだと確信した私たちは、一刻も早く犯人を探すため、動き出したのだった。

「文哉……大丈夫?」

「ああ、大丈夫だよ。 杏珠は、大丈夫か?」

「うん、私も大丈夫だよ」

 このままじゃ、本当に文哉が危険な目に遭うかもしれない。 そう思うと、私の心は気が気じゃない。
 文哉にもし何かあれば、私はきっと……。そんなことを考えたくないけど……。

 そこで私は、文哉にとある提案をした。

「ねえ、文哉……?」

「文哉の故郷(ふるさと)に、行ってみない?」

「え……?」

 文哉の故郷に行けば、何か分かるかもしれない。私はそう思った。

「故郷に行けば、何か分かるかもしれないじゃない? 十年前の事故と、今のイタズラと、何か関係があるかもしれないし」

「……確かに、そうかもしれないな」
 
「行こう。絶対に見つけ出そうよ、犯人を」 

「……ああ」

 絶対に、止めなきゃーーー。
 
 

 ✱ ✱ ✱
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