運命の恋に秘された真実
純くんは、優しく私を抱きしめてくれる。

「私のこと、こんなにも愛してくれる人は他に居ない…私もそうだけど。やっぱり、純くんは運命の人ね」

「もし、これが悲しい運命だったとしても、純ちゃんのことを思う気持ちは変わらないよ」

「やめて!そんなこと言うの」

「はは…ごめん。とにかく、絶対に純ちゃんのことだけは諦めないよ」



純くんに話したことで、少し気持ちが軽くなり、私も可能な範囲で真実を探ろうとした。

何処かにヒントがないかと、幼い頃のアルバムを捲っていて、ふと気付く。

私の写真は、赤ちゃん時代のものが全くなく、最も古い写真でも、恐らく1歳は過ぎているように思う。

私は、両親から溺愛されて育ってきた。
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