運命の恋に秘された真実
車を何処へ向かって走らせているのかわからないが、

「今は、話しにくい?」

そう聞くと、

「ん…何処か車停めて、夕飯食べられるところに着いてからのほうがいいかな」

「わかった」

やはり、いつもとは明らかに様子が違う。

いつもなら、私のほうが動揺して、純くんが宥めてくれるのに。

「あ、そこのファミレスでもいいかな?」

純くんが聞くので、いいよと答える。

自宅付近から車で小一時間の距離にある、かなり郊外のファミレスに入った。

「純ちゃん、ごめん。こんな遠くまで連れて来てしまって…」

「構わないよ。ちょっとしたデートだと思えばいいじゃない」
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