運命の恋に秘された真実
「純くん。前にご両親のこと調べるって話をしてたじゃない?」

「うん。結局は、戸籍のことで凹んでしまって、そのままになってたけど…」

「私も、調べてみようと思うの。何だか、このままじゃ気持ちが悪いんだもの」

「そっか…じゃあ、お互いに調べようか。だけど、一つだけ忘れないで欲しいことがあるんだ」

「なに?」

「どんな秘密が隠されていたとしても、俺は純ちゃんのことだけは諦める気はないから。純ちゃんも、それでいいよね?」

純くんは真剣な眼差しで言う。

「当たり前じゃない」

「じゃあ、今日は一旦悩みはおいといて、久々のデートを楽しもうか」

私たちは微笑みを交わし、何処へ行こうかと話し合った。
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