運命の恋に秘された真実
もしかして…。

そう思った私は、純くんと暮らすアパートに帰る途中、妊娠検査薬を買って、一人でトイレの中でドキドキしていた。

予定より10年近く経っても子宝に恵まれなかったので、もう諦めかけていたのだが、陽性のマークがハッキリと出ているではないか。

純くんに話すと、大喜びで私を抱きしめてくれた。

私も心底嬉しかったが、母がガンであることが胸に引っかかっている…。
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