初恋の呪縛〜もしもあの時、キスしていたら〜
第4章 ファーストキス未遂
 年が明け、さっそく次のコンペに向けて準備を始めることになった。
 そして同じ頃、彼女のユキちゃんを紹介された。
 
 都築の高校の同級生。
 うちの専門学校と同系列の、道路の向かいにある短大に通っているそうだ。
 
 都築は彼女を安心させたかったんだと思う。
 わたしが絶対浮気相手じゃないと。
 
 その頃、わたしはフットサルにハマっていて、日焼けで真っ黒、初対面の人からは、ほぼ確実に男と間違われるような外見をしていた。

 一方の彼女は頭のてっぺんからつま先まで砂糖菓子でできてるような、可愛らしさ満点のザ・女の子。
 彼女も安心しただろうけど、わたしも納得した。
 逆立ちしたって、この子に敵うはずがないと。 

「匡ちゃんから、久保さんのことはいつも聞いてます。大変でしょ? この人のわがままに付き合うの。制作のことになったら、他のことがまるで見えなくなっちゃうから」

「さすが、よくわかってるんだね。都築くんのこと」
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