可哀想な皇太子殿下と没落ヒヒンソウ聖女は血の刻印で結ばれる
月明かりが入り煌めく部屋の中、フカフカなベッドの上で獣のように四つん這いになる私を、ステル殿下が後ろから激しく貫いてくる。



「また出すぞ・・・っ」



3度目のこの言葉も私の叫び声でかき消された。
頭がおかしくなるくらい、身体も頭も快感で支配されている。



「あぁ・・・っっハァッ・・・ハァッ・・・」



ステル殿下は荒い呼吸を繰り返し、私の中にソレを奥の奥にまで押し付けてくる。
ステル殿下のソレは私の中でピクピクと動いているのがよく分かる。



グッタリとしながら私も呼吸を整えていたら、私の中からステル殿下のソレがゆっくりと抜かれようとしていく。



そしてやっと私の中からソレが抜かれ、そのままうつ伏せの状態でベッドに横になろうとしたら、その身体をステル殿下が軽々と持ち上げてきた。



「え・・・何ですか・・・?」



あぐらをかいたステル殿下の上に向き合うように跨がされ、全く興奮が治まっていないステル殿下の顔が私の顔を見詰めてきた。



「もう1度・・・。」



そう言うのと同時に、手を添えているソレの上に私の女の部分をつけてきた。



「さっきもそう言っていました・・・!
4回も無理です・・・!!」



「次は顔を見ながら・・・。」



「1回目も2回目も顔を見ながらしましたよ・・・ね・・・っっ」



一気に私の腰を落とされた。



そして、今度はゆっくりとソレを突き上げてくる。



「・・・ぁ、こんなゆっくり・・・」



さっきまでの激しさは嘘のように、ゆっくりとゆっくりと私の中を奥まで貫いてきて。
これまでとは違うトコロにステル殿下のソレが当たっていく。



「気持ち良い・・・?」



そう聞かれ、それには恥ずかしくなりながらも素直に頷いた。



ステル殿下は嬉しそうに笑いながら私の両手を取り、自分の肩にのせた。
それから太い両手を私の身体に回してきて、抱き締めながらゆっくりと私の中を出たり入ったりしてくる。



「カルティーヌ・・・」



ステル殿下が私のことをカルティーヌと呼ぶ。
こんなに熱を込めた目で私のことを見詰める。
こんなにも力強く私のことを抱き締めてくる。
こんなにもステル殿下のソレは私の中に入ることを求めている。



ステル殿下が片手で私の背中を押してきたので、それに合わせるように自分の顔をステル殿下の顔に近付けた。
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