人生模様

絶望

駅に着くと、すぐに達也が携帯を取りだした。


「今、着いたよ!彼女も一緒。後でゆっくり話すよ」と言い電話を切った。


「お母さん何て?」


「もう着くらしい」


また、無言になった…
この時の達也は、きっと今までにないくらい緊張していて…。嬉しさで胸がいっぱいだったんだろう…
やっと、母親とゆう存在に触れれると…


「あっ!お母さん…」
達也がつぶやいた。


「達也…」と足早に向かってきた、お母さんは涙でいっぱいになってた。


「来てくれて、ありがとう会えて嬉しい!ごめんね」

「いいよ…。それより大丈夫なの?」


「何とか大丈夫よ。あっ!彼女?初めまして!達也の母です」


「初めまして、舞です」


なんだか、想像してたより若くて、綺麗な人だった。

「さぁ!行きましょ!立ち話もなんだし!下で車待たせてるから」


「タクシー?」


「違うわよ!お母さんが、今、一緒に暮らしてる男の人」


えっ?と驚き、達也の顔見たら、確実に投げやりの顔になってた…


達也の、思い描いてた、母親像とは、かけはなれたものだったんだろう。


達也の気持ちを思うと、切なくてたまらなかった。
抱きしめてあげたかった。
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