人生模様

親友との距離

友達が出来るかな〜?って緊張していた舞の心配をよそに、後ろの席の子達が話しかけてくれて、舞はすぐに打ち解けていった。
「私は聖子!聖子って読んで!」
「私は舞!舞で…」
「うん!仲良くしよう!そうそう、舞、知ってる?このクラスに女優の卵いてるんだって!」
「え〜!しらない!見たいな〜」
なんだか、この時は「舞」って呼ばれるだけで、嬉しく、くすぐったい感じだった…。
そして入学式から2日たった、ある日、聖子が言ってた、女優の卵って子が遅れてクラスに入ってきた!
すごいきれ〜い!堂々としてて!舞は目が離せなかった!
「聖子、思いきって話しかけようよ」
「え〜!どうせ無視されるって」
「そうかな…?」
「絶対そう!」
「やっぱり、舞…思いきって話しかけてくる!」
聖子のあきれ顔をよそに、緊張しながらも話しかけたあんな子と友達になりたいって思い一心だった!
「あの〜私は舞です!」
次の言葉を探してると…
「私は美咲!みさって呼んで!」と言葉が返ってきたすると、あきれ顔の聖子がすかさず「私は聖子」と入ってきた…!ほんと調子いいんだから!って思いながらも、3人の話は弾み、さっそく学校終りに遊ぶ事に「ねえ夏子!今日、学校終りに、聖子達と遊ぶんだけど一緒に来ない?」
ムッとした表情で私をにらむと…
「私は、あの子達、苦手!舞も、ほどほどにしなよ」と言った…!何だか腹が立って
「じゃ、いいよ!舞は行くから!」と言うと、夏子はまた、にらみ何にも言わず去って行った…




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