ー野に咲く花の冒険譚ー
僕の気持ち。
大事だ何だと言われても,それがどこにあるのか分からないから困ってるんじゃないか。
「らしくなく落ち込むな。悩みを悩みのままにするな。君が何を選んでも,君はきっと綺麗なままだから」
笑え,いつも通り澄ましていろ。
アイザは僕の瞳に広く長い手のひらを当てた。
「夜更かしは美人もブスにする。おやすみ,ジョセフィーネ。……僕は今でも,君がすきだよ。間違い以外の,初めての僕の答えだ」
ーじんわりと瞼の裏に誘われて,僕は子供のように寝てしまった。