再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
ベッドメイキングされたシーツにシワができるのも構わず、瑞は私の上に覆い被さった。


「大丈夫、力抜いて……」


緊張して体が思うように動かない。
瑞の言葉通りに、硬直した体から力を抜いたら……何だか、少しだけ、自分の殻が破れたような気がした。


何とも言えない開放感が私にまとまりつく。


瑞の美しい指先は、その感触を確かめるように、洋服の上から私の胸に触れた。
ふと、初めて診察してもらった時のことを思い出す。あの時、胸の形を知られたら……って、あんなに恥ずかしかったのに。


今、私は、羞恥心以上に、「瑞に抱かれたい」って思ってる。
悲しみや怒りを超えて、瑞と交わりたいって――


どうしてこんな気持ちになるのかわからない。
全然わからないけど……
でも、目の前の瑞が、あまりにも綺麗で、優しくて……
それだけで、どうしようもなく胸が熱くなった。


生まれて初めての感情に、私の理性は薄れ……消えつつあった。
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