再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「やっぱり優しいね~賢人は。昔からずっと癒しキャラで、全然変わってない。それに、まだメガネなんだね。コンタクトにしないの?」


みさとは、僕に近づいて、顔を覗き込んだ。
大きな二重の目で見られて、ほんの少しだけドキッとした。


「あっ、うん。メガネの方が好き……かな。ラクだし」


「メガネ男子、いいよね。賢人、いい匂いがする。香水?」


「違うよ、ハンドクリーム。結構手が荒れるから、必需品なんだ」


これは……
愛莉さんにもらったハンドクリーム。
少しだけ甘い花の香りがする。
旅行のお土産らしく、僕だけがもらったわけじゃないけど……
すぐになくならないように、大事に大事に使ってる。


「いろいろ大変なんだね、花屋の仕事」


「まあな」


「みんな、それぞれ頑張ってるんだよね。何だか懐かしいよね、高校時代。みんなでワイワイしてすごく楽しかった」
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