再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
そう言って、瑞はまた私にキスをした。


小川先生のこと、少しは驚いたけど……
でも、もう周りに振り回されないようにするって、ちゃんと決めたから。


「瑞、私も言うね。私……賢人君と坂井先生に告白された」


「さ、坂井先生にも?」


「えっ?」


「山下君とは、病院でたまたま会った時に聞いたんだ。愛莉に告白してフラれたって。でも、まさか、坂井先生にも……」


「う、うん。入院した日、坂井先生に。先生には瑞とのことは何も話してないよ。ただの幼なじみだと思ってるから」


「そうなんだ……」


「ごめんなさい、黙ってて」


「いいんだ、そんなこと。でも、今からは何でも話し合っていこう」


「うん、私もそうしたい」


その日は、シャワーを浴びてから、朝まで同じベッドで一緒に眠った。


ねえ、瑞。
好きな人の横で眠るって、こんなにも幸せなことなんだね。
私、初めて知ったよ。


今夜――
瑞とずっとこうしていられることが、私のこれからの「1番大切な願い」になった。
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