再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
今日、愛莉ちゃんに会えたら確かめてみたい。
彼とは何の関係もないって……そう言わせたい。


その時、遠くの方に、愛莉ちゃんによく似た人が現れた。
こちらに近づいてくる。


いや……
似た人ではない――愛莉ちゃんだ。


ん? 隣に立つ男性は?
僕は、その人を見て愕然とした。
菅原先生……
2人はただの幼なじみのはずなのに、ニコニコ笑いながら、さらに近づいてくる。


そして、愛莉ちゃんは僕に気づいた。


「えっ……どうして?」


驚きをまとったその表情。
そうやって怯える顔さえも愛おしい。


坂井先生、どうしてここにいらっしゃるんですか?」


「菅原先生、君こそなぜここに?」


「ここは、俺のマンションです」


彼は、すぐ前の豪華なマンションを見上げた。


ここに菅原先生が?
だとしたら愛莉ちゃんはどこに住んでるんだ?
突然2人で現れたことに、僕は戸惑いを隠しきれなかった。
< 214 / 267 >

この作品をシェア

pagetop