再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
将来は自分のお店を持ちたいって、そんな素敵な夢を抱いて「ラ・フルール」に入ってきた賢人君。
最初は緊張してたまに失敗もしてたけど、半年経った今は、仕事もキッチリこなせるようになってきた。周りから可愛がられる、本当にピュアで優しい人。


いつか自分の花屋を開いた時、たくさんのお客様が賢人君の笑顔に癒されるだろう。
賢人君の夢――
私も心から応援したい。


「さっ、帰ろっか」


「はい!」


今日の病院での仕事を全て終え、私達は店に戻った。


***


着いたらすぐにお客様の対応をし、注文に応じた花束をいくつか作った。
エプロンのポケットに入れたままのスマホがブルブルと震える。その度に、もし画面に「菅原 瑞」と表示されたらどうしよう……なんて考えてしまった。


瑞は、本当に連絡くれるのかな?
一応、幼なじみとして聞いただけ?


私……おかしいよね。
彼氏からじゃなく、瑞からの連絡を待ってしまってるなんて。
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