マシュマロウサギ




せっかくSNSライフを楽しんでいたのに
本当に迷惑だった


もちろん即ブロック
これで安心かと思っていたけど


アドレスを変え
アカウントを変え
あの手この手で連絡してくる



『ママ…どうしよう』

「そんな簡単にSNSとかに手を出すからでしょー」

『そうだけど…』






この会社、、ユトの所属事務所だ



両親はもちろん
私とユトがまさかそんな関係なっているなんて
誰も知らない




しかも私はユトが公表している
好きな女性のタイプと
全く正反対の女だ



ユトの好みのタイプは
色白で華奢、賢くて優しい、普段からよく運動する、脚がきれい、身長は168㎝以上、体重は45㎏以下 料理上手



私は
色白は自他共に認めるけど
賢くはない
普段はゴロゴロしている
脚はぷにぷにしている
身長は、ヒールを履いてもやっと155㎝
体重は…いわゆる、、ぽっちゃり体型




合っているのは色白と料理だけ



とにかく内容が何なのかわからないDM
でももしかしたらこの会社も知らないところで
名前を使われていたら被害者だと
優しい私は思ってしまい



一応、、公式サイトから連絡先を調べて
折り返し連絡してみた




「わー!!!!やっと繋がりましたー!!」




その連絡が私の運命を変える電話になりました








「すぐに来てもらえないでしょうか?」


その言葉の勢いにNOとは言えず
私は言わた日に会社へ出向く事になりました


田舎者の私は都会に出てくる事もあまりなく
大きなビルに圧倒されるばかり


何とか会社を見つけだし中へと入る


受付の綺麗な方に用件を言うと
スーツ姿の人がやってきた



「お待ちしてました!こちらです」


何だか扱いは悪くない感じがする

綺麗な広い応接室に連れてかれて
いよいよ話が始まる




「早速ですが…
SVBの専属料理人になっていただきたいのです」


笑顔で勢いよく
どうですかー!凄い事でしょ!!的な感じで言ってくる


『SVB…えっ?あのユトがいる?」



「そうです!あなたのお料理をSVBが気に入りまして、、是非とも専属にと言っております」



『えっ?すみません…ちょっと意味が…』



その時、もう1人のスタッフの方が
男の子と一緒に入ってきました





「初めまして…SVBのユトと申します!
僕が最初に見つけたんです!あなたのアカウント」




初めましてと挨拶された
私は小さい頃から
ユトの顔色を見ると
何を伝えたいのかわかる自信がある





『は、初めまして…それは、、
ありがとうございます』





そう言えと顔で言われていた


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