意地悪な会社の先輩だったはずが、急に甘く溺愛してきます
そういえば、今日、同じ部署の人が井田先輩を飲みに誘っていたのを聞いた。

「井田先輩、酔いすぎですよ。離れて下さい」

私は井田先輩を退かそうとしたがびくともしない。

「井田先輩、離れて下さい。お水も持ってこれないじゃないですか」

「いいよ、お水なんか。月歌ちゃんがいてくれればそれで」

井田先輩が私を抱きしめている手に力を込める。


「月歌ちゃん、本当に可愛い・・・大好き・・・」


「え・・・?」


聞こえた言葉に耳を疑う。
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