ギター弾きの天使とデュエットを ~言葉を話さぬ彼に惹かれて、二人は同じ夢を見る~
第六章 創造

1. 変化

 告白してから初めてジャンと会う日、チャコはもしかしたら河川敷に行ってももうジャンはいないのではないかという不安に駆られていた。

 あのときは一緒にいてもいいと好きなままでいいと言ってくれたが、あとで冷静になって、やはり無理だと思われなかっただろうかと心配になったのだ。


 でも、それは杞憂だった。河川敷にはちゃんとジャンの姿があった。ギターは弾かずにただ座っている。チャコは初めて会ったときみたいに恐る恐る近づいていった。



「ジャン」


 チャコの呼びかけでジャンが振り向く。その顔にはいつもの微笑みがあった。つられてチャコも微笑めば、手を差し伸べてくれる。そこに自分の手を重ねれば、ジャンのすぐ隣にそっと引き寄せられた。


 チャコが座ってもジャンの手は離れていかない。ずっと繋がれたままだ。表情を窺うように目を合わせてみれば、嬉しそうな表情を返される。ジャンに拒絶の色がないとわかって、チャコはほっと息をついた。

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