猛虎の襲撃から、逃れられません!(加筆修正中)


「先輩っ!」
「来た来た」
「放送聞いて、すっ飛んで来るかと思ったけど、意外だったね」
「さすがにそれは」

お昼休みになり、いつも通りにテラスで待っていると。
物凄い勢いで走って来た人物が。

「どうだったんすか?!って、その顔だと、受かったんすね!!」

何て彼に伝えようか考えてたのに。
ちーちゃんとさっちゃんの表情で完全に分かったようだ。

「おめでとうございますっ!!」
「本当のおめでとうは、今だよね~?」
「そうそう!無事合格したんだし、晴れて彼氏彼女♪本当におめでとうだよっ」
「日替わりランチでよかったよね?勝手に飲み物も用意してスタンバってんだけど?」
「へ?……あぁ、はいっ!」

ちーちゃんとさっちゃんが気を利かせて、彼の昼食も用意しておいてくれたのだ。

「じゃあ、乾杯しよー!」
「雫~っ、おめでとう!」
「津田くん、彼氏昇格、おめでと~~♪」
「ありがとうございますっ、なんか照れるっすね」
「ちーちゃん、さっちゃん、声が大きいって」
「いいじゃんいいじゃん。こういうことはそう何度もあることじゃないんだから、盛大に祝わないと」

ペットボトルのジュースで乾杯して、日替わりランチで祝杯の宴?なのかな。
高校生ならでは、学食ならではの、そんなひと時だ。



予鈴が鳴り、食器を片付け始める生徒たち。

「先輩」
「ん?」
「今日、家に行ってもいいっすか?」
「今日?……別にいいけど、何か用があるの?」
「はい」
「……ん?」
「じゃあ、19時半頃に」

津田くんは、いつもながらに颯爽と北棟へと戻って行った。

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