ラブ・ジェネレーション
2.真夜中の再会


高校卒業から二年が過ぎていた、


ピロン……

真夜中にスマホの通知を知らせる着信音が鳴る、

手を伸ばして枕元の時計を手探りで探した、、
手の届く範囲に時計は見つからない、
しょうがなく薄目を開けても真っ暗闇で何も見えなかった、

灯りひとつ点けずに寝る習慣のため、こんな場面は月に何回も経験していた。

やがてベットと自分の躰の位置関係から五時の方向を向いて寝ていることに気づく、
寝相の悪さはピカイチだ、朝起きたら躰が半分落ちかけて八時の方向を向いていたこともあった。

躰を折り曲げ向きを直して、
枕元の目覚まし時計の頭を叩いて確認した時刻は、真夜中の二時半を回っていた、


もうー誰、こんな時間に……


面倒に思いつつもスマホを手に取って開いた、
眠気を逃さないよう、眩しく光る画面を片目で目を細め確認すると、迷惑メールの主は信じられない人、
夢かと思い一旦瞼を閉じて二度見する、

(飲み過ぎた、動けないから国道沿いのルート19まで迎えに来れないか)

誰に送ってるんですか、、家族と間違えてる?
ルート19は私の家から二キロばかり離れた二十四時間営業のドライブインだ、

目をこすり再度確認しても夢でも幻でもない、高校時代の元カレだった、
これが彼からの二年ぶりの連絡だとは愛犬のポテチも知らない。

でも、、私に迎えに来いはないでしょ、

(送信先を間違えてますよ、もう一度良く確認して下さい)
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