ラブ・ジェネレーション
「……ちょっと、待って、、結衣ちゃんの苗字は高橋だったよね……」
「はい、そうですけど」
「高橋 翔琉、、お父さんって、あなた達と同じ高校だった?」
「はい、同じです……」
「ひょっとして結衣のお父さんを知ってるの? 母さんも同じ高校でしょ」
えっ、おばさんも? おばさんの顔からみるみる血の気が引いていく、
「お父さんって昭和48年生まれ?」
「1973年だから、、そうです、本当に私のお父さんを知ってるんですか?」
「……結衣ちゃん、お父さんの形見のペンダント持ってるって言ってたよね、見せてもらっていい?」
「はい、別に構わないです」
私はペンダントを首から外して、おばさんの掌に乗せた、
顔を近づけて、食い入るように見つめたおばさんの瞳から予期せぬ涙が溢れた、
「おばさん?」
「結衣ちゃん、ペンダント開けていい?」
「……開けるって、どこかはずれるんですか?」
「うん、やっぱり知らなかったんだ」
おばさんはペンダントの真ん中を指先で押しながら、裏側の円形の部分を回した、
やがて、裏蓋が外れてペンダントに埋め込まれた小さな写真が現れた、
色褪せた古い写真、
翔琉がおばさんの横に擦り寄ってペンダントを覗き込む、