ラブ・ジェネレーション

「結衣、、、お父さんにペンダントをもらったでしょ」

えっ、それも知ってた⁉︎
まさか中の写真もだろうか、
お父さんと二人だけの秘密じゃなかったってこと?

「小学校に上がった時にね、お守りがわりだって言ってくれたんだよ、でもお母さんには内緒って言ってた、どうして知ってるの?」

「悪気は無かったんだけど、あなたの部屋を掃除してる時に偶然見つけたから」
お母さんに見られた? 別に隠してたわけじゃないけど、でもお父さんに貰ったってどうしてわかるんだろう、

「やっぱり私には内緒だったんだ、、」

そうか、そっちの方が気になるよね、

「理由は知らないよ、お父さんがそう言ってただけだから」

「からくりペンダントになってて、翔琉くんのお母さん、つまり優衣さんの写真が入ってるの知ってる?」

やっぱり知ってるんだ、開け方も、どうして、、

「……違うよ、お母さんの若い時の写真が入ってる」

「はははっ、私は見たことがあるんだよ、そんな優しい嘘つかなくていいから」

「本当だって、見せてあげる」

私はバッグからペンダントを取り出しテーブルの上に置いて、裏蓋を外した、

「ほら、この女の子、お母さんでしょ」

お母さんは、一目見て驚いたあと大声で泣き出した、

「どうして、私の……嘘だ、私が見た時は優衣さんの写真だった、忘れるわけないでしょ!」

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