怖い部屋-やってはいけないことリスト-
怪異
ふたりは仕方なく部屋で映画を視て過ごしていた。
できるだけ明るい映画を選んで流しているのだけれど、ストーリーはほとんど頭に入ってこない。
チクタクと時間だけが過ぎていき、過ぎた時間の分だけ外の雪は積もっていく。


「今でもかまくらが作れそうだね」


窓の外を見て亜希が呟いた。
雪はすでにふたりの膝くらいの深さまで降り積もっている。

ここは山の中だから特別量が多いのだろうけれど、これじゃ電車が止まるのも無理はないかもしれない。


「でも、遊ぶ気分じゃないよな」


テレビ画面に視線を向けたまま和也が答える。
雪を見るのが楽しみでここへ来たはずなのに、ふたりの心はすっかり疲弊してしまっていた。
こんなことになるなんて、思っていなかった。


「前に学校で出会った悪霊よりはマシじゃない?」


亜希の言葉に和也は嫌なことを思い出したように顔をしかめた。
それはふたりが中学に入学してすぐのことだった。

まだ学校内の地図がよくわかっていないとき、ふたりは校舎を歩き回って探検することにした。
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