怖い部屋-やってはいけないことリスト-
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ネットや聞き込みだけでコテージの過去について調べるのは難しそうだ。
そこでふたりは部屋そのものを調べて回ることにした。

思ってみれば、怪現象が起こっているこの部屋をくまなく調べたことはなかった。
亜希はさっそくリビングの本棚へ近づいていった。

ここにはあの大学生が書いた『やってはいけないことリスト』が隠されていた場所だ。
他にもなにかがあるかもしれない。
ひとつひとつ本を手にとり、カバーを外して中をめくって確認していく。

和也は隣のテレビ台を調べていた。
ゲーム機や映画のDVDが並んでいるのを引っ張り出して棚の奥まで調べていく。
けれどどちらも収穫はなかった。

落胆しようになる気持ちを奮い立たせて、つぎはキッチンだ。
床下収納から聞こえてくる包丁が跳ね回る音を無視して調べ始める。

亜希は食器棚を、和也はシンク下の収納を。
しばらく別々に調べていると亜希が「あっ」と小さく声を上げて手を止めた。
大皿の食器を避けて棚の奥を調べていたときのことだった。


「どうした?」


和也も手を止めて近づいてくる。
後ろから覗き込んでみると食器棚の奥に一枚の小さな紙があったのだ。

亜希はそれを取り出して確認した。
真っ白で、でもところどころ劣化で色が茶色くなっている。

手触りは普通の紙よりも分厚い気がした。
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