幼馴染が邪魔をする

1.




『ねぇねぇ』

「んー?」

「どうしたー?」



私の部屋のリビングで寛いでる男2人

否、幼馴染共



『私、部屋の鍵渡した覚えないんだけど』

「あぁおばさんに借りたー」

「おかえり。とりあえず手洗って着替えてくれば?」

『あぁ…えと、ただいま、です。
そうだね、じゃあちょっとついでに着替えて…

ってそーじゃねえんだわ!!?

なんで勝手に人の親から鍵借りて
部屋入ってんのって話なんだわ!!!
通報すんぞコラ』

「帰って早々うるせぇなー…ほらお前の好きなお菓子」

「手土産だよ」

『………ハァ…ツッコむのも疲れるわ…着替えてくる…』



大学に各々上がり

実家からでは流石に通うのが大変で

春から一人暮らしを初めて早数ヶ月

鬱陶しい悪魔共からやっと解放されたと

のんびり過ごしていたが…

それも束の間の休みだったらしい

バイトが終わって帰宅してみれば

自分家の如く寛いでいやがった



別にコイツらが嫌いなわけじゃない

寧ろ小さい頃からずーっと一緒だし

なんなら気は楽だ

でも一応男女

彼氏がいる私としては

変な誤解はうみたくないのが本音

さっさと追い出すか…と

服を着替えリビングへと戻る


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