心優しい国王は王妃を堂々と愛したい
「法廷にいるのはあなたたちだけではないのだ。
こちらにも分かるように話せ!」
すっかり置いてけぼりをくらっていた貴族たちが
騒ぎ始める。
「・・・であるからして、〜というわけだ。」
クヴァシルの説明を受けて、
明らかに貴族たちにも動揺が広がった。
フレイアをどう処罰するかよりも、
自分達の健康問題が大事なのだろう。
「では、判決を言い渡す。被告・王妃フレイアを無罪とする!」
クヴァシルの声が高らかに法廷に響き渡った。
オーディンがホッと胸を撫で下ろすのと対照的に、
ヴォルヴァは不満タラタラである。
「関与していようがしてなかろうが、
結局元凶はアスラウグではないか。
それなのになんの責任も負わないというのは
国民に示しがつかん!」
判決が出てもなお食い下がるヴォルヴァに
クヴァシルが提言する。
「判事たちの中にも同様の意見があった。よって条件付きの無罪とする。すなわち、この薬草が本当に効力を発揮すれば、無罪放免というわけだ。それまではいかなる処分も
保留とする。以上、これをもって閉廷だ。」
クヴァシルはサッと立ち上がると、
判事たちを引き連れて法廷を後にした。
貴族たちも1人、また1人と退出する。
こちらにも分かるように話せ!」
すっかり置いてけぼりをくらっていた貴族たちが
騒ぎ始める。
「・・・であるからして、〜というわけだ。」
クヴァシルの説明を受けて、
明らかに貴族たちにも動揺が広がった。
フレイアをどう処罰するかよりも、
自分達の健康問題が大事なのだろう。
「では、判決を言い渡す。被告・王妃フレイアを無罪とする!」
クヴァシルの声が高らかに法廷に響き渡った。
オーディンがホッと胸を撫で下ろすのと対照的に、
ヴォルヴァは不満タラタラである。
「関与していようがしてなかろうが、
結局元凶はアスラウグではないか。
それなのになんの責任も負わないというのは
国民に示しがつかん!」
判決が出てもなお食い下がるヴォルヴァに
クヴァシルが提言する。
「判事たちの中にも同様の意見があった。よって条件付きの無罪とする。すなわち、この薬草が本当に効力を発揮すれば、無罪放免というわけだ。それまではいかなる処分も
保留とする。以上、これをもって閉廷だ。」
クヴァシルはサッと立ち上がると、
判事たちを引き連れて法廷を後にした。
貴族たちも1人、また1人と退出する。