私のこと愛しすぎだよ、結多くん。
ティーチャー専属下僕に、俺はなる!!!




「肉はそっち、野菜は向こうのカゴ。いいか?みんなで協力しあって作って、分けあって食べるんだぞ。分けあって、だからな」


「「「はーい」」」


「クラスでいちばんうまいカレー作った班にはもれなく景品アリ」


「まじっ!?よっしゃあ!!」


「おい男ども!!まだ動くなっつってんだろーー!!」



おなじお肉、おなじ野菜、おなじルー。
そのなかから一番美味しいカレーだなんて。

先生、なかなか酷なことをおっしゃる。


ジャッジするほうも難しいんじゃないのかな…。



「いいかーー?13時半からレクリエーション開始、それまでには片付けまで終わらせろよーー」


「「「はーいっ!!」」」



1年生全員で向かった、避暑地。

森林に囲まれたとある自然公園内のバーベキュー広場にて、高校に入って何度目かの行事が行われていた。



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