ヒートフルーツ【特別編集版第1部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
果実たちの選択/その6
アキラ


しかし、昨日は予想外の人間が立て続けだった

タクヤと”あの”週刊誌記者がオレの前に現れて…

この二人と接触したら、やっぱり麻衣の存在に考えが及ぶ

そう言えば、アイツ、昨夜も夢の中に来やがったし…

やっと帰ってこれたのに、ケイコちゃんのこと考えようとすると、いつも麻衣が入り込んでくる

今日は、一応病院だし、昼食終わった後見計らって、午後からにしようかと思っていたが…

朝早くから目が覚めちゃうし、落ち着かないわ

よし、午前中行ってこよう

なにしろ、麻衣との話は少しでも早く済ませたい

ここにきて中途半端な遠慮は無用だ…

朝食を喉に通す頃には、そう割り切っていた


...



その前に、昨夜下書きした赤子さんへの返事、清書しなくちゃ

あの人も、俺が警察にお世話までとは、承知していないようだ

であれば、詳しい説明は、一段落して会ったときにしようと思う

まずは、今もオレのプロへの機会を気遣ってくれてるお礼をしなくちゃ

それと…、さりげなく”あの子”との進展具合も心配(?)してくれてるので、その辺もか

と言っても、通り一遍のことしか今は書けないけど…


...



赤子さんへの返事を近くのポストへ投函後、麻衣の入院先へ向かった

さわやかな秋晴れの午前10時ちょうどだった

バイクに乗って初秋の風をきりながら、オレは考えを巡らせていた

本郷麻衣…

この子を初めて見た時は、いわゆるズべとかスケ番の典型と思っていた

ところがどうだ、ヤツはヤクザ顔負けのとんでもない凶暴な女だった

大阪行きの夜、オレを拉致した黒幕はなんと、こいつだよ

今年17歳の一女子高生だよ、こいつ…

世も末だろ、あり得ないって…






< 200 / 221 >

この作品をシェア

pagetop