ヒートフルーツ【特別編集版第1部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
雨やどり/その1
アキラ


「きれー」「最高ー」「感激ー」

美辞麗句を連発するが全く嫌味がない

展望公園の夜景がお気に入りのケイコちゃん

「ねえねえ、見て、あれ」とか言って腕をつかむ

そういえば今日、集まりがあったらしい

あの日、出会ったメンバーの

写真ができたから、みんなで見ようと

俺たち以外の11人が来たとか

ケイコちゃんは用があるから欠席

オレはといえば、集まり自体知らなかった

やっぱりオレは”特別参加”の男だ

...


それにしても痛快だ

残りの二人が同じ日、偶然再会した

しかも男子便所の中で

めったにある話じゃないよな

二人きりになるのはこれで3度目

なぜか、いつも体がくっつくくらいの距離

その都度、この子の妙な大人っぽさが伝わってくる

それでいて、この屈託のなさはどうだろう

...

この子を前にすると心の重荷が解放される

最初は海という場所のせいだと思ったけど

どうやらちがった

ケイコちゃん自身が夏の陽射しだったようだ

その陽射しちゃんの口にはソフトクリーム

さすがにその仕草は子供っぽい

このアンバランスさがいよいよ、良い





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