何度時間を戻しても婚約破棄を言い渡す婚約者の愛を諦めて最後に時間を戻したら、何故か溺愛されました
「ああ、そうだ。ティアナに言わなければならないことがあったんだった」

「何ですか?」

「王妃、つまり私の母に会う必要は無いからね。王妃は厳しい人だから。まぁティアナほどの淑女なら何も言わないだろうけれど、やはり会わない方がいいだろう」

ロイド様が私と目を合わせたまま、暫く逸らさない。

「どうされましたか?」

「何でもないよ。いつかは挨拶をすることになるだろうけど、何を言われても気にしないでくれ」

その言葉に私はとても驚いた。
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