何度時間を戻しても婚約破棄を言い渡す婚約者の愛を諦めて最後に時間を戻したら、何故か溺愛されました
ロイド様が、紅茶のカップを置いて私と目を合わせる。

「ティアナ、ずっと私の隣にいてくれ」

ロイド様はそう仰って、私に微笑みかけた。

しかし、その約束を結ぶことは出来ない。

それでも、これだけははっきりと言える。


「どこにいても、私はロイド様の味方ですわ」


優しい紅茶の味が、そっと心にまで沁みた気がした。
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