何度時間を戻しても婚約破棄を言い渡す婚約者の愛を諦めて最後に時間を戻したら、何故か溺愛されました
もう私たちが学園に入学して、一年半が経っていた。

つまり、リアーナが入学して半年が経過した。

リアーナは、学園での「聖女」としての地位を確実なものにしていた。


「リアーナ様は、御心まで本当に聖女のようですわね」

「素晴らしい能力を自分のためだけでなく、他の者のためにも使って下さる」

「まさに「聖女」の名に相応しい」


リアーナの周りにはいつも人が集まるようになっていく。

そんなある日、リアーナが私の寮の部屋を訪れた。


「お姉様、私、学園でも沢山の人達に囲まれるようになりましたわ。でも、まだ足りない」

「そろそろ地盤が固まってきた頃でしょう?ねぇ、お姉様。そろそろ私に舞台を譲って下さらない?」


その日の翌日、リアーナはある行動を起こした。
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