腹黒王子の甘い寵愛。
「桜井、言いたいことがあったんだ」

「ん?なぁに?」

「前も言った通り、お前は悪いヤツじゃない。」

「ふふっ、それはよかった」

「だから、ありがとうな」

「ありがとう?ふふっ、それはこちらこそだよ」


東峰くんみたいな猫ちゃんを大事にしてくれるお友達ができて、私はとっても嬉しい……!!

そう伝えてみると、何か衝撃を受けたような表情を一瞬して、頬が緩んだ東峰くん。


「……あんまり、そういう顔僕以外の前でするなよ」

「そういう顔?」

「勘違いされるからな」

「え、う、うん……?」


よくわからないけれど……今のは素で嬉しかったんだけどな。


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