絶交ゲーム
新しいゲーム
高校3年生で受験を控えている私達にはのんびりとした休日はなかなか訪れない。
来年の春になればみんなバラバラになってしまうとわかっているのに、勉強に追われる日々が始まっていた。
「ちょっと休憩しない?」
そう声をかけてきたのは小坂詩子(コサカ ウタコ)だ。
詩子と私、大槻雛(オオツキ ヒナ)は高校に入学してからの仲良しで、日曜日の今日は私の家で一緒に勉強をしていたところだった。
「そうだね、休憩しようか」
机の上に置いていたスマホで時間を確認すると、勉強を開始してから2時間は過ぎている。
我ながら集中していたため、目の前の問題集も随分とすすめることができた。
私と詩子は同時に大きく伸びをして体を伸ばした。
ずっと猫背になって勉強していたから、体のあちこちが固くなっている。
「なにかお菓子がないか見てくるね」
私は詩子にそう伝えて部屋を出た。
ずっと頭を使っていたから、なにか甘いものが食べたい気分だ。
1階へおりてキッチンへ向かい、冷蔵庫を開ける。
そこには昨日母親が買ってきた大袋のチョコレートがあった。
中の個包装されたチョコレートを適当に掴みだして、2階へ戻る。
部屋に入ると詩子は大きなクッションに寄りかかってスマホをいじっていた。
スマホからはゲームの音が聞こえてきている。
来年の春になればみんなバラバラになってしまうとわかっているのに、勉強に追われる日々が始まっていた。
「ちょっと休憩しない?」
そう声をかけてきたのは小坂詩子(コサカ ウタコ)だ。
詩子と私、大槻雛(オオツキ ヒナ)は高校に入学してからの仲良しで、日曜日の今日は私の家で一緒に勉強をしていたところだった。
「そうだね、休憩しようか」
机の上に置いていたスマホで時間を確認すると、勉強を開始してから2時間は過ぎている。
我ながら集中していたため、目の前の問題集も随分とすすめることができた。
私と詩子は同時に大きく伸びをして体を伸ばした。
ずっと猫背になって勉強していたから、体のあちこちが固くなっている。
「なにかお菓子がないか見てくるね」
私は詩子にそう伝えて部屋を出た。
ずっと頭を使っていたから、なにか甘いものが食べたい気分だ。
1階へおりてキッチンへ向かい、冷蔵庫を開ける。
そこには昨日母親が買ってきた大袋のチョコレートがあった。
中の個包装されたチョコレートを適当に掴みだして、2階へ戻る。
部屋に入ると詩子は大きなクッションに寄りかかってスマホをいじっていた。
スマホからはゲームの音が聞こえてきている。
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