絶交ゲーム
こういうのは悪い虫の知らせがあって、自然と体が動くものなんだろうか。
そう思いつつ「おはよう」と、いつもどおり声をかけて自分の席へ向かう。

できるだけ結の方を見ずに自然に動く。
すると結の方から近づいてきた。

その顔は青ざめていて、すでに写真を見ているのだとわかった。


「雛、ちょっと話いい?」

「え、なに?」


話しかけられたことにドキッとするけれど、顔には出さない。
笑みを貼り付けて小首をかしげて見せた。
結は自分のことでいっぱいなのか、私の下手な演技に気がつくこともなかった。


「廊下に出ない?」

「うん、いいよ」


結に促されて私は机にカバンだけ置くと、廊下へ出たのだった。
< 124 / 290 >

この作品をシェア

pagetop