絶交ゲーム
ゲームに勝ったんだから!
笑い転げているよ豊が近づいてきた。
大股で、なにか言いたそうな顔をして。


「下着をカバンに入れたのはお前だろ!」


突然肩を掴まれて体のバランスを崩しそうになった。
それでも笑いが止まらない。

こんな短期間で、これだけの大金をきっと自分の父親でも稼いではいないだろう。
いい大学、いい会社?

そんな馬鹿げた話しをもう聞く必要はなくなったんだ。
私はこのゲームで生きていく。


「だから、なに?」


私は笑みを浮かべたまま質問する。


「なにって……なんてあんなことしたんだよ!?」

「そんなの、必要なことだったからに決まってるじゃん」


そう。
すべては必要なことだった。

浩二の足の切断も、豊への濡れ衣も。
私の100万ポイントのために!
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