絶交ゲーム
高ポイント
テストで結果を出すことができた私と詩子のふたりは放課後になって、近くのファミレスへ来ていた。
ここは学校帰りの学生が多く出入りしている場所で、制服姿で飲み食いしていても注意されにくい。


「電子マネーはあといくら残ってるの?」


詩子に聞かれて私はテーブルの上にスマホを取り出した。
テーブルの上にはさっき注文したパンケーキとパフェが乗っている。


「あと1万円くらいかな。ここの支払いがあるから、もう少し減るけど」


残りのポイントは1万3百円くらいだ。
10万ポイントが入ってから連日遊んでいるから、さすがになくなってきてしまった。

私はフルーツパフェを一口食べて詩子へ視線を向ける。
詩子も電子マネーの残りに少し不服そうだ。


「それじゃあ、本当に次を探したほうがいいね」

「うん。そう思ってたところだよ」


私は詩子に同意する。
この電子マネーがなくなってしまう前に、次に絶交させる相手を決めて行動に移すのだ。


「どうせなら、洋子たちよりも高額な二人組がいいよね」
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