推しへの恋愛禁止令を出したのは推しの相方でした
1人になった帰り道。私は今日の出来事を思い返す。
「弱さも受け入れてくれる優しい人...か...」
私はカナトが言ってくれた言葉を言う。
「それはカナトのコトだよ」
弱ってて、泣いていた私を優しく受け入れてくれたカナト。
私はそんなカナトを好きになって、そんなカナトみたいな優しい人になりたいって思っている人間なだけだ。
「会いたいなぁ...」
さっきステージで見れたばかりなのにもう会いたい。
欲を言えば声の届く距離に行って、ありがとうって伝えたい。
「でもそう簡単にはいかないよね」
中々会えないし、近づけない。そういう存在がカナトだ。
ライブが決まったらすぐに申し込もう。何があっても絶対に会いにいく。会える日が来るまでは我慢だ。
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