推しへの恋愛禁止令を出したのは推しの相方でした
「今日も私のアンケートに嬉しい言葉を貰えて嬉しかったです」
「アンケート?」
「私Reiって名前でボカロを投稿してて...。今日カナトが司会をしたステージで私のアンケートも紹介されたんです」
「あぁ!そうだったんだ!」
「カナトは私の歌詞を見て、優しい人だと思うって言ってくれたけど、誰よりも優しいのはカナトです。優しいカナトが好きだから、私も優しくなりたいって思ってるんです」
直接伝えられるコトはないと思ってた。でも今色々な奇跡が重なって、この想いを伝えるコトができた。
カナトは驚いた顔をした後、また優しい顔になる。
「そうやって言ってくれる君はやっぱり優しい人だと思うよ」
あぁ...どこまで優しくて、私を幸せな気持ちにしてくれるんだろう。
「ありがとう。私カナトのコトが好きです」
「うん。ありがとう。これからも僕の歌を聴いてもらえるように頑張るね」
カナトと出逢えて良かった。
こんなに好きで、応援したいと思える人は他に居ない。
私の全てを懸けて応援したいと思った。
「ずっと、ずっと応援してます!本当にありがとう!」
「うん!また会いに来てね!」
「はい!」
私は大きく手を振る。
カナトは手を振り返してくれた後、私に背を向けて歩いていった。
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