推しへの恋愛禁止令を出したのは推しの相方でした
ハルカside
俺は部屋で1人、ボーッと立ち尽くす。

『そのReiさんって玲那さんだったんだよね!』

カナトの声が頭から離れない。
俺の心臓がドクドクと波打つのが分かった。

俺はスマホでReiのチャンネルを検索する。
そこに並んでいるのは沢山の楽曲。
「これを作ったのが...玲那...」
俺は部屋に飾られている写真立てを手に取る。

『ねぇ見て!Reiさんの曲投稿されたよ!一緒に聴こうよ!』

頭に浮かぶのは嬉しそうに俺に話しかける声と満面の笑顔。
俺は窓を開け、満点の星空を見上げる。
俺の頬に涙が伝ったのを知る人は誰もいなかった。
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