じれ恋
起き上がって今度は私が紺炉の上になるように紺炉の形勢逆転だ。


紺炉のモノは既に形を保つほどになっていた。


恐る恐る触るとピクっと反応して可愛いなんて思ったけれど、その硬さや質量は可愛いなんてレベルではなかった。


これが私のナカに入るとは思えない。


「どうすればいい?」


「・・・じゃあ軽く握って……そうそんな感じで」


私の手の上から紺炉が手を添えて、扱き方しごきを教えてくれた。


紺炉は何も言わないけど、こういう時は口も使うということは私でも知っている。


歯が当たらないようにそっと口に含んでみた。大きすぎて、私はなんとか咥えるだけで精一杯だった。


「ちょっ……アァッ……」


紺炉の呼吸が荒くなってくると私の手のスピードも速くなる。


こんなに触って大丈夫なのかと不安になったけれど次の瞬間それは杞憂だと知った。


「くッ……」


ちょうど口を離したタイミングで紺炉の鼻にかかった声と共に白い液体がビュッと私の顔に飛び散った。


「……あーークソ。ダセェ」


多分気持ちよかったはずなのに紺炉はどこか悔しそうな様子で私の顔を拭いてくれた。


「ごめん、私下手くそだったよね……」


「逆。まさかイカされると思ってなかった……」


紺炉はどこからともなくコンドームを取り出した。


「結婚したんだからつけなくて良くない?」


「いや、でももしデキたら……」


「私は赤ちゃんほしいんだけど・・・要さんは?」


「そりゃ俺だって...…!……じゃあ、遠慮なく」


私の脚を広げて紺炉の硬くて太いモノがナカを押し広げるように入ってくる。


サイズが合っていないのは明らかだった。


「キッツ……少しずつ動くから、痛かったら言ってくださいね」


紺炉がたまに敬語に戻っていることを指摘する余裕なんて、私にはなかった。


紺炉が少し動くたびに先端が奥に到達して子宮を押し上げられるような感じがする。


紺炉が私のお腹のあたりを優しく押すとナカがキュッと締まって紺炉のモノとさらに密着するのが分かる。


「ッッ////締め付けよすぎだろ……もってかれそうになる」


そう言って紺炉は顔を歪めた。


腰を打ち付けられる度に気を失いそうになるが、余裕のなくなっていく紺炉の顔を見ていたくて私は意識を飛ばさないよう必死だった。


「なんかもうダメかも……気持ち良すぎて……」
 

「俺もそろそろ限界だっ……」


紺炉は私の腰をグッと引き寄せてさらに奥を突いてくる。


愛液で濡れた結合部と擦れる皮膚の音が次第に速くなっていく。


「んんッ……あっ!」


「やべっ……イクっ!」


全身に電流のようなものが流れたあと、私のナカにある紺炉のモノがドクドクと脈打って温かいものが注がれている感覚があった。


「悪い、全然余裕なかった……」


紺炉は申し訳なさそうにしながら彼のモノを抜き出した。


ドロっとした液体がお尻の方を伝っていく。


その後も私たちは何度も互いを求め続けた。


正直後半の記憶はあまりなく、ただ覚えているのはひたすらに気持ちよかったことだけ。


ひと晩中続いたと言っても過言ではない。


もう40のくせに、紺炉の体力と性欲は底なしのようだった。
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