くちづけ 〜You look good wearing my future〜
シナリオの完成
「シナリオ完成したよー!」
今日もまた、私と倫也が一緒に帰ろうとしていたところ、マサミが嬉々として言う。
ショートムービーの出演オファーがあったのは、つい昨日の放課後だったのに、今日も私と倫也は、鹿せんべいを狙う鹿たち…もとい、軽音楽部員と映画研究会のメンバーに囲まれてしまった。
「やけに早くない?」
私が突っ込むと、マサミは焦った様子だったが、
「いや、それはホラ…セリフがないからすぐ出来たんだよ!」
映画研究会で、脚本担当のヤスダが言う。
渡されたシナリオの表紙には、
“満洲国の滅亡”
と書いてあり、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになる。
「ねぇ…なんで私たちが満洲国の滅亡なんて重いテーマを演じるの…?」
「え?何のこと?」
今日もまた、私と倫也が一緒に帰ろうとしていたところ、マサミが嬉々として言う。
ショートムービーの出演オファーがあったのは、つい昨日の放課後だったのに、今日も私と倫也は、鹿せんべいを狙う鹿たち…もとい、軽音楽部員と映画研究会のメンバーに囲まれてしまった。
「やけに早くない?」
私が突っ込むと、マサミは焦った様子だったが、
「いや、それはホラ…セリフがないからすぐ出来たんだよ!」
映画研究会で、脚本担当のヤスダが言う。
渡されたシナリオの表紙には、
“満洲国の滅亡”
と書いてあり、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになる。
「ねぇ…なんで私たちが満洲国の滅亡なんて重いテーマを演じるの…?」
「え?何のこと?」