くちづけ 〜You look good wearing my future〜
「唯。その映画なら中学の頃、僕の部屋で一緒に観たじゃん」
倫也は、何も気にしていないように言ってしまった。
「なんだぁ!だったら話は早いわ。映画研究会との合同企画で、文化祭に“恋しくて”のオマージュを撮ろうって話になってるの」
「そう」
「でね。あんたたち、まさに主演にピッタリだから、是非出てほしくて」
あまりに唐突すぎて、ポカンとしてしまった。
「いや…私はドラムなら手伝えるよ。でも、演劇なんて私も倫也もやったことないから」
「大丈夫!文化祭のライブ中、バックに流すミュージックビデオだからセリフもないし、時間も5分弱だから、監督の言う通りに動いてくれたらいいだけ」
そんなこと言われても…。
私以上に倫也はシャイだから、きっと嫌がると思い、チラッと隣を見遣る。
倫也は、何も気にしていないように言ってしまった。
「なんだぁ!だったら話は早いわ。映画研究会との合同企画で、文化祭に“恋しくて”のオマージュを撮ろうって話になってるの」
「そう」
「でね。あんたたち、まさに主演にピッタリだから、是非出てほしくて」
あまりに唐突すぎて、ポカンとしてしまった。
「いや…私はドラムなら手伝えるよ。でも、演劇なんて私も倫也もやったことないから」
「大丈夫!文化祭のライブ中、バックに流すミュージックビデオだからセリフもないし、時間も5分弱だから、監督の言う通りに動いてくれたらいいだけ」
そんなこと言われても…。
私以上に倫也はシャイだから、きっと嫌がると思い、チラッと隣を見遣る。