くちづけ 〜You look good wearing my future〜
秋色のセンチメンタル
翌日、いつも通り、倫也と登校するや否や、またマサミがやってきて、

「今日の放課後から撮りたいんだけど、大丈夫?」

「アンタね…もし、こっちが大丈夫じゃないって言っても、強引に話を進める気でしょ」

突っ込んでやると、マサミはすっとぼけている。

「僕は大丈夫だけど、唯は?」

「別に、時間ならあるけど…」

渋々答える。

「サンキュー!従順な彼とツンツンの彼女…いいねぇ、萌えるねぇ…」

「なんか言った!?」

私が更に突っ込もうとしても、

「え?感謝してるだけだよぉ。とにかくお願いね!」

言うだけ言って、マサミは去っていった。
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