くちづけ 〜You look good wearing my future〜

「今日は、アクセサリーショップのシーンかな？」

マサミがアヤセに聞くと、

「うん。そのほうがいいね」

とのことで、少し拍子抜けする。

ストーリー順だと、今日はキスシーンかと覚悟していただけに。

「ん…？ちょっと待って。アクセサリーショップで撮影するなんて、流石にまずいんじゃない？通報されるかもよ！？」

そう言ったのに、

「イヒヒ。二番街にアクセサリーショップあるの知ってる？」

マサミが言い、確か、そんな店があったような気もする。

「あの店はね…アヤセのお姉さんがオーナーだから、大丈夫なのだ」

全く…何故、そんなに都合よく撮影場所があるのやら。

私が呆れていると、倫也は感心したような表情を浮かべていた。